脳には数多くの働きがあります。
人体の構造上ほとんどが脳により制御されています。
多種多様な働きがあるがゆえに、脳はとても繊細で血管も細く、神経もナノレベルで存在しています。
脳みそ自体が神経線維であるので、これを中枢神経と言います。
神経には中枢神経と抹消神経があり、
中枢神経(身体の中心の神経)が『脳』と『脊髄』です。
末梢神経(身体の中心から外に延びている神経)が『脳神経』と『脊髄神経』です。
少しややこしいと思いますが、例えば中枢神経が障害される病気で、パーキンソン病などがあり、
末梢神経が障害される病気でギランバレー症候群などがあります。
脳神経(末梢神経)の種類は12種類あります。
①嗅神経→感覚神経であり『嗅覚』を主る
②視神経→感覚神経であり『視覚』を主る
③動眼神経→運動神経と副交感神経であり『眼球運動』『縮瞳と焦点調節』を主る
④滑車神経→運動神経であり『眼球運動』を主る
⑤三叉神経→感覚神経と運動神経であり『顔面の感覚』『咀嚼運動』を主る
⑥外転神経→運動神経であり『眼球運動』を主る
⑦顔面神経→感覚神経と運動神経と副交感神経であり『味覚』『表情運動』『唾液、涙液、鼻水の分泌』を主る
⑧内耳神経→感覚神経であり『聴覚と平衡感覚』を主る
⑨舌咽神経→感覚神経と運動神経と副交感神経であり『味覚と舌、咽頭の感覚』『嚥下運動』『唾液の分泌』を主る
⑩迷走神経→感覚神経と運動神経と副交感神経であり『外耳と咽頭の感覚』『発声』『内臓運動と消化液の分泌』を主る
⑪副神経→運動神経であり『頸部の運動』を主る
⑫舌下神経→運動神経であり『舌の運動』を主る
これだけの神経の種類と働きがあるんです!